自分自身こうあろうと努めているけれどできていないことも多々あるので自分に向けても書く。
「プルリクエストのレビューお願いします」「修正、できました!」というレビュー依頼には、なるべく1時間以内には何らかの最初の反応、ファーストレスポンスをするようにしている。
自分の応答時間がそのまま依頼者の成果物をマージしたり、あるいは他のアクションを取るまでにかかる時間に直結するからである。
誤解しないでほしいのは、その日のうちに全てのレビューを終わらせようと言いたいのではなく、何かしらのファーストレスポンスをする、という意味である。
雑な Approve には意味がないどころか悪い結果に繋がってしまう。早くお返事をしないと! と思うあまり焦った斜め読みレビューもよくない。パッと見てみて、うん、大丈夫じゃないかなと Approve ボタンを押したはいいが、CI のステータスは視界に入っていただろうか。真っ赤な Failed の表示が出ていたかもしれない。
レビューとは「個人の成果」を「チームの成果」に昇華する大事なステップなのだ。必要な情報が足りないのならそれを揃えてから目を通すべきだし、あるいはその情報を相手に求める、これもファーストレスポンスである。
「👀」のような簡単な絵文字リアクションでも「オッ。認識はしてくれてるな」と思ってもらえるし、コメントができたのなら「お返事はやっ」とポジティブな印象を与えることもできる。それは「のれん残高」の貯金に繋がっていく。
人を助けることで、自分の持つ「のれん残高」が増加する。人に頼みごとをすると、残高が減少することがある。そして、ろくな理由もなく人の作業を中断すると、残高は確実に減少する。
プルリクエストのレビューは、非常に残念なことにタスク一覧表に表れない「外からやってくる仕事」である。自分は自分が持っている目の前の作業に集中していたり、あるいはコードを掘り下げている最中で色々なスタックで頭の中をいっぱいにしているときだってある。致命的な不具合について修正方針を話し合う会議中かもしれない。そういうときは「ごめんね待ってね!」という反応でいい。ファーストレスポンスだ。
もしも可能ならでかまわないから、レビューに着手できるのがどれくらいになりそうか伝える。依頼をした人は「それくらいなら大丈夫!」と待ってくれるかもしれないし「ちょっと急ぎなんだよな」と他の人への打診を考えることもできる。
「ゾーン状態」に入って集中している最中は、「今はちょっと」と言う。「ゾーン状態」に入り、進捗が良好な時は、邪魔が入らないように抵抗すべきだ。チャット通知を切り、直接話しかけられた場合は後で連絡すると伝えよう。
ファーストレスポンスまでに時間が掛かればかかるほど「忙しいのかな? 見ているのかな? まだなにも着手していないのかな?」と依頼者はただ不安になってしまう(依頼する側も急ぎであったりサッと見られる内容なのであれば、そのことを伝えたほうがよいのはもちろんである)。
レビューに限ったことではなく、ファーストレスポンスは大事である。
ところで桜井政博さんはその日のうちに全てこなしてしまうそうだ。こわい。