バトルプログラマー柴田智也です。
この度、2017年12月31日付けで株式会社アニメイトラボを退職する運びとなりました。
本日12月22日が最終出社日でした。
なにしてたの
「アニメイトタイムズ」というメディア系サービスの WEB 開発、そして Android 版アプリの開発を担当していました。
「アニメイトタイムズ」について私が大きくやってきたのは、以下の2つです。
AMP 対応
AMP(Accelerated Mobile Pages) とは Google が中心となって進めているプロジェクトで、モバイルデバイスにおける WEB 体験を高速なものにしようという取り組みです。
開発者がやることは、AMP 仕様に則った HTML を用意することです。
Google はその HTML をキャッシュし、ユーザーはそれを閲覧することになります。
スマートフォンで Google 検索を利用しているとよく見かけると思うのですが、AMP のページは専用のエリアにまとめられ、強調して表示されます。*1これは SEO を考慮する場合、無視できないポイントです。
アニメイトタイムズもその例外ではなく、そして AMP はユーザーに快適な閲覧を提供することができるということで、AMP 対応の作業を行いました。 AMP の仕様は予想以上に激しく変化し*2、実装完了後もちょくちょくと変更作業に追われることも少なくなかったのですが、その変化にうまく追従していくことができたかなと思っています。
Android 版 アプリの開発
2016年7月ごろから開始した「アニメイトタイムズ」のアプリ化プロジェクト、その Android 版の開発です。
スマートフォンアプリ開発については、ラボへ入社する以前から Windows 10 Mobile 用 Twitter クライアントを開発していたものの*3、Android アプリを作るのは初めてでした。
この Android 版アプリですが、まるっと Kotlin で書いております。*4
これには大きく3つの理由がありました。
- Java を用いたサーバサイド開発経験があり Java 世界についての知識を持っていた
- Kotlin は Java で書くときのもどかしさを解決してくれる*5
- もし Kotlin でどうしようもなくなっても Java で書くことができる
Android アプリを Kotlin で書くことのメリットは沢山ありますが、これは既に様々な方から語られていることですので、ここでは書きません。
開発における情報源は、公式ドキュメントはもちろんのこと、テックブースターさんの書籍を入手したほか、以下の2冊が強く参考になりました。
Kotlinスタートブック -新しいAndroidプログラミング
- 作者: 長澤太郎
- 出版社/メーカー: リックテレコム
- 発売日: 2016/07/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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黒帯エンジニアが教えるプロの技術 Android開発の教科書(ヤフー黒帯シリーズ)
- 作者: 筒井俊祐,里山南人,松田承一,笹城戸裕記,毛受崇洋
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2016/06/18
- メディア: 単行本
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慣れない Android アプリ開発では設計に悩むこともあったのですが、途中から MVVM を採用することで解決しました。*6データバインディング大好き。
Kotlin に対する私の一目惚れも入りながら開始した Android 版の開発ですが、こういった技術採用などの裁量をエンジニアである自分が出来ました。これまでそういった経験をすることがなかったので、これは大変幸せなことでした。
そして、これまでは縁のなかった Android アプリ開発の世界に足を踏み入れたことで、Android 界隈の勉強会などにも参加することになり、結果としてとても素晴らしい方々と出会う機会に恵まれたのも、非常に幸運なことだったと感じています。
末筆
クリスマスプレゼントください
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振り返ってみると、ラボの皆様、素晴らしい環境、そしてラボの仕事がきっかけで出会うことができた方々に助けられて成長することができた1年8ヶ月でした。
本当にありがとうございました。
来年からは新たな場所で、新たな挑戦をする予定です。
どうぞよろしくお願いいたします。
みなさま良いお年を。